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第12章 前進

「百合ちゃんは？そんなにイヤか？一緒にお風呂..」

「だ、だって..恥ずかしい..し..」

私が目を逸らすと、ぎゅっと後ろから抱きしめられた。

「百合ちゃん好きやで..恥ずかしいことなんかあらへん。」

「でも..」

「お願いやって。もうなかなか会えんくなるんやし..」

「....」

（そっか..この旅行が終われば、遠恋になるんだ...こんな風にあえなくなる。）

私は寂しくなって身体をひねると前から抱きついた。

「百合ちゃん？」

「入る。」

「ほんまに？」

「うん。」

すると、頭を撫でて ありがとう、と頬にキスされた。