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バカな男に私は夢中
第13章 幸福
「早よ入ってきいや!」
「や、やだ..」
私はずっとドアの前でウロウロしていた。
「俺のぼせてまうやんか!」
「だって..」
中から斎藤のエコーのかかった声が聞こえてくる。
彼が入ってからかれこれ5分以上経っていたが、私はまだ入れないでいた。
(うぅ..恥ずかしいよ..)
するといきなりガラッとあいて、抱え上げられた。
「ひゃぁっ...!」
「百合ちゃん遅いわ。」
お姫様抱っこされたまま、浴槽の前にくると、下ろされた。
ポタ..ポタ..
斎藤の濡れた髪から水が滴る。
桶でゆっくりお湯をかけられると、今度は手を引かれてシャワーに向かった。