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バカな男に私は夢中
第15章 愛欲

「わぁ!ここもお城の中みたい!」

大理石のようなもので作られた浴槽やシャワーに、私は恥じらいを忘れて駆け寄った。

「危ないから滑らんようになー」

後ろから楽しそうな斎藤の声が聞こえてくる。

「..先、体と頭洗おか。百合ちゃんこっちおいで。」

「うん!」

素直に従い、椅子に座る。

自分で頭を洗うと、斎藤がタオルを泡立てはじめた。

「背中。」
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