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バカな男に私は夢中
第16章 百合
「ありがと、さっきの..」
人の波が引いて、私は隣に座る咲に礼を言った。
「ああ、全然いいよ。見てて何となく上手くかわせそうになかったから。」
そういって笑う。
「助かった。本当にその通りで、高校の時とか周りに一歩引かれてたから。」
「そうなんだ。どこ高?」
「○○高。咲ちゃんは?」
「あ、外部なの。それから咲でいいよ、百合。でも○○高か..友達いたかも..」
「あ..私一浪してるから。」
私が言いにくそうにいうと咲が普通に、そうなんだ、と言った。