この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
バカな男に私は夢中
第18章 惜別
私が小さく聞くと、コクンと頷いた。
既に注文済みだったらしいフラペチーノをおいて、前の席に座って向かいあう。
彼女がすぐ切り出した。
「いきなり連絡してごめんなさい。悪いとは思ったんだけど..一度、俊ちゃんが開きっぱなしのアドレス帳見て..」
伏し目がちに私を見上げた。
(俊..ちゃん..?)
「..えと..あなたは一体..」
私が聞くと、にっこり微笑んだ。
「俊ちゃんとは大学が一緒で。仲良しグループの一人だったんです。私すぐ俊ちゃんのこと好きになって..でも百合さんがいたから諦めてたんです。美人だって噂に聞いてたし。今日会って本当にそう思います。」
「....」
この状況では喜べない誉め言葉だった。