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バカな男に私は夢中
第18章 惜別
「..そうだねー合コンだね、これは。サヤに頼んどくよ!」

百合が行ったらみんな釘付けだねー!と、明るくいう咲に心が救われた。



その日、帰ってすぐに私は手紙とネックレスを一緒に入れ、ポストに投函した。

「終わった..ほんとに..」

赤いポストの前でしゃがみこむ。

「ふぅっ..ぐす..なんで....?なんで..」

(ありがとう..俊介..ありがとう..大好きだった..)

ふわっと羽織をかぶせられ、見上げると母が立っていた。

「....百合?どうしたの..?」

「..ママッ!」

私は立ち上がりギュッと抱きつきむせび泣いた。

そんな私の背中を理由も聞かずにずっと撫でてくれていた。





ーごめんなさい。好きな人ができました。勝手だと分かってるし、ちゃんと会うべきだと思ったけれど..会ったら覚悟がぶれそうなので、理解してほしいです。今までありがとう。楽しかった。もうお互い忘れましょう。さよなら。百合ー

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