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バカな男に私は夢中
第22章 倍返

「わ、わた..し..」

私と俊介を交互に見て唇を震わせ始めた。

「お前知っとるな?」

「し、知らない..私、こんな人..」

その言葉にぐいっと肩を掴まれ、香澄は泣きそうな顔になった。

「嘘吐くな!お前がいらんことしたせいでな、俺ら....」

「ちょっと俊介。落ち着いて。」

私が言うとグッと黙った。
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