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バカな男に私は夢中
第4章 衝撃
(....サボリなんて良い度胸してるじゃない!)

自分のことを棚に上げ、心の中で毒づく。
斎藤は結局一時間目は来なかった。

(なにしてんだろ....)

ちょっと考えて、チラリと彼の席を見た。
しかしそんな自分に気づき、慌てて打ち消す。

(別にどうでもいい!)

すぐに授業に集中しようと黒板を見る。

けどまた斎藤を思いだしてみる。

(でも..勉強はできるし..良い奴なんだよね、きっと..)

私はそっと唇に触れてみた。

(キスも..泣くほどイヤでもなかった..)
そう思っている自分に芽生えかけた、この気持ちに私は気づかなかった。
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