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第5章 心惹

放課後。

メガネを買ってそのまま帰ろうと、帰る準備をしているとメールがきた。

（ママかな？）

滅多に開かない携帯は主に両親とサエと唯一の幼なじみからのみ、受信する。


「....」

画面の表示を見て、心臓がはねた。

ーメガネ持ってる。今からちょっとええ？ー

私はこちらをじっと見ている送り主を見た。

ー結構です。差し上げます。ー

私はそう打つと、携帯をしまい、後ろのドアから教室をでた。