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バカな男に私は夢中
第5章 心惹

「....」

「....」

無言のエレベーターの中。

一階について、私はすぐに降りた。

後ろからついてくる彼を振り返らずいった。

「ついてこないでください。」

「けどメガネ....」

パッと立ち止まり振り返った。

「私のではありません。あなたに差し上げます。」

「矛盾してるで百合ちゃ..」

「もう関わらないでと言ったはずです。それに馴れ馴れしく名前を呼ばないでください。」

私はそういうと駅に向かいまた歩き出した。
足音は聞こえない。

(諦めたわね。)

ホッと胸をなで下ろしたのもつかの間、後ろから腕を捕まれ、建物の裏に連れ込まれた。
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