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バカな男に私は夢中
第1章 回想
パッと顔を上げると 斎藤俊介が私を見ていた。

「さっきからなに見とん?俺に見とれとったん?」

そういうとにへらっと顔を緩めた。

「おい俊!ここ予備校!ナンパするなよ~」
周りがはやし立てる。

(こういうの嫌い...)

キッと睨みつけた。

「あなたがうるさくて。ちょっと静かにしてくれない?」

私がいうとびっくりした顔をして、

「あぁごめんな!気つけるわ!」

と苦笑いした。

「....」

私は彼を無視して 帰る準備をし始めた。
すぐに鞄を方にかけると、スッと道をあけるように彼がのいた。
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