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バカな男に私は夢中
第6章 告白
『俺と付き合うて。』
(コイツは....)
「頭..おかいしんじゃないの?」
真面目な目で私を見つめる斎藤を睨んだ。
「まだ二回くらいしか話したことない..しかもいきなりキスされて..他の女にもそんなことできる男と付き合え?」
「..っ....無理ゆうとるんはわかっとるけど!」
「バッカじゃない?私がそんな軽い女に見える?」
「そんなこと思うわけないやろ!」
ぐいっと肩を捕まれる。
退けようとしても力が強くて適わない。
「..離して。」
「いやや..」
「離して。」
「い..」
「私、好きな人いるの。」
「....!?」
私が言うと一瞬力が緩んだ。
その隙に身体を離す。
「好きな....奴..」
「そう。だから私に関わらないでっていってるの。」
「....」
「わかった?ならもう....」
黙っている彼に、嘘をついたことに心が少し痛む。
「もう私に金輪際..」
言いかけたところで、バッと彼が顔をあげた。