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バカな男に私は夢中
第1章 回想
私は伏見財閥の長女として生まれた。
色白で長い睫を見た父が、百合と名付けたらしい。
実際 他人から見るとそこそこらしい、この顔に 陰で 白百合様と呼ばれているのは知っていた。
もちろん イヤミ。
年頃の中学生くらいから、男に言い寄られる度 友達が減った。
高校なんてひどかった。
勉強もそこそこできた私を
ある程度の社会性を身につけた女たちは、見えない程度にじわじわとコミュニティーから疎外していった。
そして受験。
私は失敗した。
その途端 周りが私を昔の様に迎え出した。