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こころから
第20章 直人10
信じられない、信じられない。
今、目の前に拡がっている光景が、
とてもほんとうの事と思えなかった。
夢にまで見ていた光景だった。
牧原部長がぼくの腕の中にいる。
間違いなく牧原部長だ。
幻ではない。
ちゃんと触ることができる。
体温を感じることができる。
裸の牧原部長。
ぼくは彼女の顔中にキスをし、
そしてふたりは繋がっている。
牧原部長のそこはすごく熱くてとろとろで、
腰を前に突き出さなくても、
勝手に奥へ奥へと導かれていくようだった。
まるで昔からの決め事のように、
ぼくたちはぴったりと結ばれていた。