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こころから
第21章 久美子10
「やっぱり、素顔の牧原部長、めっちゃかわいいです」
ものすごくせつなそうな目でそう言われて、
一瞬で、悔しいけどきゅんとしてしまった。
息を吸い込んだまま、坂井くんの顔から目が離せなくて、
呼吸することも忘れた。
坂井くんの顔が近づいてきて、避けようと思えば避けられたのに、
私は簡単にキスを許していた。
「牧原部長、好きです。堪らなく好きです。めちゃくちゃ好きです。
頭おかしくなりそうなくらい好きなんです」
語彙力、と思ったけど、そのぶん気持ちが真っ直ぐ届いてきた。
おでこやまぶた、頬から鼻から顎にもキスされ、
彼の鼻息が耳のすぐそばで聞こえ、
耳の後ろ、首筋から喉、それから肩へと舌を這わされて……
ものすごくせつなそうな目でそう言われて、
一瞬で、悔しいけどきゅんとしてしまった。
息を吸い込んだまま、坂井くんの顔から目が離せなくて、
呼吸することも忘れた。
坂井くんの顔が近づいてきて、避けようと思えば避けられたのに、
私は簡単にキスを許していた。
「牧原部長、好きです。堪らなく好きです。めちゃくちゃ好きです。
頭おかしくなりそうなくらい好きなんです」
語彙力、と思ったけど、そのぶん気持ちが真っ直ぐ届いてきた。
おでこやまぶた、頬から鼻から顎にもキスされ、
彼の鼻息が耳のすぐそばで聞こえ、
耳の後ろ、首筋から喉、それから肩へと舌を這わされて……