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こころから
第23章 久美子11
冷静に考えておいしいはずがないのに、
おいしいと思った。
気持ちよくなって出してくれたのだと思うと嬉しくて愛おしくて、
吐き出す選択肢なんかなかった。
夫のも飲んだことはなかったのに、
坂井くんの精液を飲むことに抵抗は全然なかった。
男のひとのを咥えたのも、すごく久しぶり。
そこは真っ直ぐで色も綺麗で清潔そうで、
それなのに男のひとの匂いが強くてくらくらした。
見下ろされているのがわかってどきどきした。
はしたないことしてるって思った。
息子と同じ年の男の子なのに、と思うと背徳感がすごかった。
ほんとにいいのかな、こんなことしていいのかな、と思いながら、
でもやめることなんかできなかった。