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こころから
第23章 久美子11
「ほんとうに、久美子さんのことが好きです。
言葉で言い表せないくらいです。
久美子さんが思っている何倍も何十倍もです」
ベッドに座らされ、隣に坂井くんも座る。
肩を抱かれ、頭にキスされる。
会社では私が上司だし、年齢だってうんと上なのに、
坂井くんに抱き締められると、
不思議と何もかも委ねてしまいたくなる。
「そんなに好きになったひとのことを、
もっと知りたいと思う気持ち、
わかってもらえませんか?
久美子さんのこと、どんなことでも知りたいんです」
小さな声だったけど、素朴で優しかった。
揺るぎない気持ちがこもっていた。
坂井くんはずるい、と思った。
そんなに真剣な顔をされたら、もう抵抗できなくなる。
言葉で言い表せないくらいです。
久美子さんが思っている何倍も何十倍もです」
ベッドに座らされ、隣に坂井くんも座る。
肩を抱かれ、頭にキスされる。
会社では私が上司だし、年齢だってうんと上なのに、
坂井くんに抱き締められると、
不思議と何もかも委ねてしまいたくなる。
「そんなに好きになったひとのことを、
もっと知りたいと思う気持ち、
わかってもらえませんか?
久美子さんのこと、どんなことでも知りたいんです」
小さな声だったけど、素朴で優しかった。
揺るぎない気持ちがこもっていた。
坂井くんはずるい、と思った。
そんなに真剣な顔をされたら、もう抵抗できなくなる。