パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第23章 久美子１１

　そう思ったのを見透かされたみたいに、
私はそっとベッドに寝かされた。
坂井くんが覆いかぶさってきて、ベッドが揺れる。
私は見下ろされている。
真っ直ぐな目で、
真っ直ぐ気持ちが伝わってくる。
胸が高鳴る。
彼の顔が近づいてきて、
私は待ちきれないというふうに目を閉じる。
くちびるが濡れる。
甘い気持ちが体中に満たされる。
キスされながら、名前を呼びたいな、と思っていた。
直人くんって呼びたい。
呼んだらびっくりするかな。
どんな顔するかな。
そんなことを考えていた。