この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第27章 久美子13
チェックアウトぎりぎりの時間に、
なんとかホテルを出ることができた。
「大丈夫ですか? ちゃんと歩けますか?」
心配そうな直人くんの顔。
手を貸したくてうずうずしているのがわかってほっこりする。
「なんとか平気そう。でも走るのは無理よ」
少し歩き方がおかしい気がする。
体がばっきばきで、やっぱり歳だなって思い知らされる。
太陽の光がやたらと眩しくて、
街には日常が溢れていて、
さっきまでの非日常がさらに現実感を失っていく。
景色の見え方が昨日までと全然違う。
角が取れて丸くなった感じ。
街が優しくなったみたいに。
なんとかホテルを出ることができた。
「大丈夫ですか? ちゃんと歩けますか?」
心配そうな直人くんの顔。
手を貸したくてうずうずしているのがわかってほっこりする。
「なんとか平気そう。でも走るのは無理よ」
少し歩き方がおかしい気がする。
体がばっきばきで、やっぱり歳だなって思い知らされる。
太陽の光がやたらと眩しくて、
街には日常が溢れていて、
さっきまでの非日常がさらに現実感を失っていく。
景色の見え方が昨日までと全然違う。
角が取れて丸くなった感じ。
街が優しくなったみたいに。