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第27章 久美子１３

　歩道をふたり並んで歩く。
昨日までと、歩くふたりの間隔はほとんど変わっていないのに、
何度も何度も手が触れ合う。
直人くんも、手を繋ぎたいと思ってくれているのがわかって、
それだけで幸せになる。

　たくさんセックスしたのに、全然足りてない。
もっともっと直人くんが欲しい。
いつまでもくっついていたい。
いつもは大嫌いな満員電車。
でも公然と直人くんに密着できるので、
電車はぎゅうぎゅうなほどいいな、と考えていた。