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こころから
第33章 久美子16
せっかく繋がっているのに、
僅かな違和感がすごく気になる。
ほんの少しでも多く直人くんを感じたいのに、
それはもう邪魔以外の何物でもなかった。
ねえ、と思わず呼び掛けて、
直人くんが腰を動かすのをやめて私の顔を見下ろした。
急に恥ずかしくなった。
「あのね、その……」
すごく言いにくい。
直人くんが私のためを思って用意してくれたコンドーム。
いらないって言ったらどんな顔されるかな。
直人くんならきっと喜んでくれると思うけど、言い出しにくい。
「どうしたんですか?」
「うん、えっと……」