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こころから
第36章 直人18
「久美子さん、もうひとつお願いがあるんですけど」

「え、うそ、絶対にやだ」

 即座に久美子さんが拒否する。
警戒心たっぷりの顔がおかしい。

「まだ何も言ってないじゃないですか」

 信用がなさ過ぎて思わず笑ってしまう。

「直人くんのお願いはろくなことじゃない」

 許可される前にお尻の穴を触ったことを、
根に持っているらしい。

「聞くだけ聞いてくれてもいいじゃないですか」

「じゃあわかった。聞くだけよ」
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