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第36章 直人１８

「私だって帰りたくないわ。でもだめ。帰らないと」

　久美子さんも、帰りたくない、
と思ってくれているだけで十分だと思わないと。

「わかりました。じゃあ一緒にシャワー浴びましょう」

「いいけど、もう触りっこなしよ。またしたくなったら困るし」

　ぼくは頷いて、先に起き上がり、
久美子さんが起き上がるのを手伝った。

「先におトイレしたいから、後から入ってきて」

　久美子さんが言ったことに、
バスタオルを用意していたぼくは、はっとした。