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こころから
第4章 直人2
空になったアイスコーヒーのカップに残った氷を、
揺らしてがさがささせながら、ベンチに座って美香を待つ。
待ち合わせ時間の五分前、
二人連れの女性が向こうから歩いてくるのが見えて、
まだ遠かったせいもあるが美香たちではないと思った。
背の低い方は歩き方が美香に似ている気がしたが、
連れの女性が母にしては若すぎると思った。
遠目には姉妹のように見えた。
スマホに目を落としたとき、ラインが届いた。
(駅ついたよー)
(ぼくも駅にいるよ)
「あ、いたいた」
美香の声が聞こえ、ぼくは顔をあげた。
そこにはさっきの二人連れの女性が立っていて、
背の低いほうはやはり美香だった。
揺らしてがさがささせながら、ベンチに座って美香を待つ。
待ち合わせ時間の五分前、
二人連れの女性が向こうから歩いてくるのが見えて、
まだ遠かったせいもあるが美香たちではないと思った。
背の低い方は歩き方が美香に似ている気がしたが、
連れの女性が母にしては若すぎると思った。
遠目には姉妹のように見えた。
スマホに目を落としたとき、ラインが届いた。
(駅ついたよー)
(ぼくも駅にいるよ)
「あ、いたいた」
美香の声が聞こえ、ぼくは顔をあげた。
そこにはさっきの二人連れの女性が立っていて、
背の低いほうはやはり美香だった。