この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第4章 直人2
「早かったんだね、待った?」
いや、と答えながら、美香の隣の女性を見た。
一瞬わからなかった。
美香の母親らしき女性が、驚いた顔をしていなければ、
そのまま気づかなかったかもしれない。
いつもと雰囲気がまるで違う。
後ろでひとつにびしっとまとめられている髪は、
今はふわりと自然にひろがり、
隙のないパンツスーツ姿は、
春っぽくやわらかい色合いのシャツとフレアスカートで、
チープな表現しか思い浮かばないが、
ほんとうにまるで花が咲いているようだった。
理想的な大人の女性。
毎日顔を合わせている、牧原部長だった。
いや、と答えながら、美香の隣の女性を見た。
一瞬わからなかった。
美香の母親らしき女性が、驚いた顔をしていなければ、
そのまま気づかなかったかもしれない。
いつもと雰囲気がまるで違う。
後ろでひとつにびしっとまとめられている髪は、
今はふわりと自然にひろがり、
隙のないパンツスーツ姿は、
春っぽくやわらかい色合いのシャツとフレアスカートで、
チープな表現しか思い浮かばないが、
ほんとうにまるで花が咲いているようだった。
理想的な大人の女性。
毎日顔を合わせている、牧原部長だった。