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こころから
第43章 久美子21
「ぼくは早漏じゃないですよ。
久美子さんが疲れないように早く終わらせてるんです。
だから早漏じゃなくて優しさです。
本気出したらあれですよ。もうすごいですよ」

「ふふ、いいわ。そういうことにしといてあげる」

 直人くんのお腹の上に出された精液が、もったいないと思った。
思うと同時に、私はそれを舐めていた。
三日ぶりの、濃い精液。
くちいっぱいに匂いがひろがる。
いい匂いじゃないのに、いい匂い。

「じゃあ次はぼくが攻める番です。
実はいいもの手に入れたんですよ」

 直人くんが言い、清潔そうなタオルに包まれたものを出してきた。
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