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こころから
第45章 久美子22
直人くんの変態っぷりには困ったものだ。
汚してしまった布団をどうしようかって話のとき。
一応おもちゃを包んでいたタオルを敷いてくれていたけど、
やっぱり布団まで沁みていた。
ごめんねこれどうしようか、と言ったのだけど、
そのとき直人くんはとても正気とは思えないことを言ったのだ。
冗談めかせていたけど、あれは絶対に本気だった。
そのままで大丈夫ですよ。
会えない日はそこの匂いをかぎながら抜きますんで。
だから私は遠慮なく、ボトルの消臭剤のキャップを開け、
そこに中身をどぼどぼっと注いで、
タオルはお風呂場で何度も濯いだ。
貴重なサンプルになんてことしてくれるんですか、
と直人くんは訳のわからないことを言っていた。