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こころから
第5章 久美子2

 ようやく家に帰りついてほっとした。
美香に買い物に誘われてついていったのだけど、
やっぱり若い子のペースについていくのはきつい。
体中にエネルギーが満ちていて、
おさまりきらずに溢れてだして、
熱を感じるくらいだった。
美香と出かけるのは楽しいのだけど、疲れる。

 ソファに座り、膝を立ててふくらはぎをマッサージする。
スカートの中に籠っていた熱気と湿気が逃げていき、
外気が太ももの熱を冷ませてくれて気持ちいい。
まだ初夏というにも早い時期なのに、
今日は思いのほか日差しが強かった。
くらくらしそうなくらいだった。
夏大好きな美香は、まだまだ日差しが足りないって笑っていたけど。
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