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こころから
第13章 久美子6
私の中で、坂井くんの存在がどんどんどんどん大きくなっている。
ほんとうにやばい。
何を取っても、好きになっていい相手ではないのに……
それは悲しい、とても悲しい現実だ。
湯船から出て、ボディソープを手のひらにとる。
目の前の鏡に、とうが立った女が座っている。
肌が水を弾かなくなったのは、もうずいぶんと昔のこと。
何もかも不自然だ。
彼は娘の彼氏だし、
息子と同じ年齢。
私には、一生を共に過ごすと神に誓った夫がいる。
上司と部下って関係。
五十を過ぎている私の年齢。
まだ二十代の彼……
ほんとうにやばい。
何を取っても、好きになっていい相手ではないのに……
それは悲しい、とても悲しい現実だ。
湯船から出て、ボディソープを手のひらにとる。
目の前の鏡に、とうが立った女が座っている。
肌が水を弾かなくなったのは、もうずいぶんと昔のこと。
何もかも不自然だ。
彼は娘の彼氏だし、
息子と同じ年齢。
私には、一生を共に過ごすと神に誓った夫がいる。
上司と部下って関係。
五十を過ぎている私の年齢。
まだ二十代の彼……