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こころから
第14章 直人7
虚しさと罪悪感の塊だ。
つくづく自分が嫌になってきた。
珠玉の熟女・人妻フォルダは、やはり消すことができなかった。
それどころか、最後のお別れのつもりで視聴して、
ムラムラしてまた牧原部長と女優さんを重ね合わせて抜いてしまった。
射精の瞬間、久美子さん中に出すよ、と声に出すと、
いつもの倍くらい飛んだのがさらに情けなかった。
眠気覚まし用のブラックコーヒーを飲みながら、
朝一のメールチェックをしていると、牧原部長が出社してきた。
思わず目で追ってしまう。
完璧なパンツスーツ姿。
姿勢がよくて、歩く姿も颯爽としている。
牧原部長がいるだけで、オフィス全体がいい匂いに包まれたような気がする。
花のように甘く、意識ごと惹かれる香り。