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こころから
第14章 直人7
 じろじろ見ているせいで、
何度も牧原部長と目が合ってしまう。
やばいと思って目を逸らせるのだけど、
しばらくするとまたつい見てしまっていて、
そうするとまた目が合ってしまった。

 いい加減にしないと、
担当を外されるどころか、
部署変更までさせられそうだ。
どうせ望みがないなら、
いっそ牧原部長が、
目に入らないほうが気が楽かもしれない。
そう考える自分の中の割合は一割程度で、
残り九割はやはり牧原部長を見ていたいのだった。
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