この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
こころから
第18章 直人9
かちゃかちゃ音が聞こえて、
牧原部長が今日着ていたスーツがハンガーに掛けられていた。
なんとなく目が慣れてきて、
よく見るとぼくのスーツもハンガーに掛けてくれていて、
まるで恋人同士のように簡易クローゼットに並んでいた。
もう無理だ。
ぼくは立ち上がった。
自分が自分ではないようだった。
コントロールできず、暴走しそうになっていた。
もう我慢の限界だ。
立ち上がって近づいてくるぼくに気づいて、
牧原部長は警戒の眼差しを向けてきた。
浴衣の前をぎゅっと掴み、体を硬くしている。
薄闇の中、濡れた髪が異様に色っぽい。
スーツを脱いだ牧原部長は、いつもより小さく見える。
手を伸ばせばすぐそこにいる。
牧原部長が今日着ていたスーツがハンガーに掛けられていた。
なんとなく目が慣れてきて、
よく見るとぼくのスーツもハンガーに掛けてくれていて、
まるで恋人同士のように簡易クローゼットに並んでいた。
もう無理だ。
ぼくは立ち上がった。
自分が自分ではないようだった。
コントロールできず、暴走しそうになっていた。
もう我慢の限界だ。
立ち上がって近づいてくるぼくに気づいて、
牧原部長は警戒の眼差しを向けてきた。
浴衣の前をぎゅっと掴み、体を硬くしている。
薄闇の中、濡れた髪が異様に色っぽい。
スーツを脱いだ牧原部長は、いつもより小さく見える。
手を伸ばせばすぐそこにいる。