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こころから
第18章 直人9
「手でしてあげるから、それで我慢して。
それで許して……」

 そんなに嫌なら、
ごめんなさい、
やっぱりいいです。
きっぱり諦めます。
迷惑かけてすみませんでした。
そう言うべきなのだろう。

 でも言えなかった。
言えるはずがない。
牧原部長の手が、そっとぼくのパンツを下ろす。
遠くから眺めることしかできなかったしなやかな指が、
ぼくの敏感なところに絡まってくる。
憧れの牧原部長の手が、直接ぼくの陰部に触れている。
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