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妻のおぞましい過去
第1章 妻のおぞましい過去
山野は、ひどい男だったらしい。
暴力は無かったようだが、たびたびひどい言葉をぶつけられたようだ。
しかし、妻は別れられなかった。どういう男だったのか。
セックスは普通だったようだ。
私と妻が初めて結ばれた時のこと。
私との行為は今まで体験したことが無いセックスと、妻は私に言ってくれた。
幸いにも、妻にとって山野は、性の技巧を教えてくれる存在ではなかった。
妻は性的には未開発だった。
私に快楽の調教の楽しみを残してくれた山野には感謝している。
妻が私に出会う前のことは、どうしようもない事だ。
消し去ることはできない。
過去の男に嫉妬する自分が馬鹿馬鹿しいと思う。
しかし…
妻の過去をすべて知りたい。
妻は隠している。
その思いは、年々高まっていくばかりだった。
その日も、私は昔の男のこと、妻の男性経験を聞き出そうとした。
すると、その日の妻は饒舌だった。
いつもと違って、山野のことを語りだした。
最近、山野の名前をインターネットで検索してみたこと。
見つけることが出来たこと。
経営コンサルタントのような仕事をしている。
写真は、昔の面影がある。
しかし太っている。
つきあっている時、山野は太っている人間、特に太っている女を毛嫌いしていた。
その彼が現在は太ってしまっている。
その事を、妻は驚き半分、可笑しさ半分で話す。
私は、その時は、へえーという感じで話を聞いていた。
しばらくして、妻が話した内容を考えてみた。
妻のノートパソコンを見てみた。妻のノートパソコンは、私もよく使う。
特にパスワードはかかっていない。
検索履歴。
あった。
この男だ。
私はあることを考えていた。
しかし、躊躇した。
考えに考えた。
迷いがあった。
しかし…
とうとう、その考えを実行することにした。