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誰も知らない君の顔
第2章 浮いた話
待ちに待った休日。今回は珍しく2連休!この日をどんなに待ち望んだか!!

「さて・・・何しよ」

習慣とは怖い。どんなに疲れていようと、染み付いた起床時間。目覚ましなしに普通に目が覚めた。もっと寝ていたかったのに・・・。

彼女なしの独り身がやる事と言えば・・・溜まりに溜まった洗濯と、埃が溜まったままの部屋の掃除。何だか悲しくなってくる。

「女でも作ろっかな~」

欲求不満。暇な休日が嫌なのもある。女がいれば少しはいいのかもしれないが・・・。
仕事が忙しくなると必ず言われるセリフ。


《私と仕事!どっちが大切なのっ!!》

このセリフが放たれると、俺は決まってこう返す。

《仕事》

その後はどうなるかなんて考えなくても分かる。平手打ちか、サンドバック並みに重いハンドバックで殴られる。


好きな女が大事なのは当たり前。だが仕事を疎かにする事も出来ない。
バイトじゃ到底無理な食事やプレゼント。今の仕事があってこその事なのに今までの恋人はそれを一切評価せず、自分を優先しない俺を責めた。
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