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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
「それで、海に入って死のうとしたんだ?」
声が震えないようにするのが精一杯だった。
眞矢歌がかすかに身じろぎする。それは頷いたようにも見える仕草だった。
「堕胎手術は受けなかったけれど、結局、あの人の思うとおりになったわ。赤ちゃんは流産して、いなくなってしまった」
眞矢歌の手には、まだ浜ゆうの花束が握りしめられている。彼女は淡々と語りながら、その一本、一本を海に流してゆく。