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My Godness~俺の女神~
第12章 【喪失、そして再生~ここではないどこかへ~】♣海の女神♣
悠理の頭にイメージが渦巻いた。他の男に良いようにされている眞矢歌の身体。挙げ句に棄てられ、しおれた花のように打ちひしがれている姿。
吐き気が込み上げ、視界が怒りで黄色く染まるような気がした。嫉妬だ。これまで想像もつかなかった感情である。
だが、次の瞬間、嫉妬は消えていった。そうだ、つい先刻も自分は考えたばかりではないか。過去は何の意味も持たない。彼女の過去も同様に。