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貴方に染まる
第2章 Ⅱ
車が止まったと同時に私の目に入ってきたのは見たこともない大きな家。
「家って、ここ…?」
「そうだけど」
何、ボンボン?
こんな豪華な家に住めるなんて羨ましいけど私にはあの誰もいない家がきっと落ち着く唯一の場所だと思う。
車を出ると腕を掴まれて早足にその豪華な家に連れていかれた。
家に入れば「お帰りなさいませ」とメイドみたいな人が頭を下げていた。
それに返事もしなければ、足も止めないこの男は部屋のドアを開けたかと思えば私の持っていたバッグを奪い取り、ソファに投げ捨てて私をベッドに乱暴に投げ捨てる。