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貴方に染まる
第8章 Ⅷ
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私が蘭の家に住むようになって1週間。
必要な物は蘭が全部買い揃えてくれた。
学校も普通に行けているし、お弁当は使用人の人が作ってくれている。
何から何までお世話になってしまっているけど、私だって居たくもない所にいるんだから、と割り切ることにした。
「今日午前で授業終わるから帰りに華の部屋着見に行こ」
「今日は就職希望の人が集まる日だから」
「華はそんな事しなくていい」
「でも──」
「授業終わったら迎えいくから」
私の話を聞く気はないのかな。
就職先がないと困るのに。