この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
貴方に染まる
第8章 Ⅷ
「俺は華と結婚したい」
「は……?」
何言ってるの……?
18歳とはいえ、まだまだ子供だと世間から見られる歳だし結婚なんて考えてもいなかった。
そもそも、蘭とは好きで付き合ってるわけじゃない。
「結婚なんて無理…。そんなこと考えられない」
「俺は華しか考えられない。卒業したら俺だけの収入で十分やってける。だから華にはここに居て欲しい」
「好きでもない人と結婚して私の将来はどうでもいいってこと?」
「だから好きになってもらえるように頑張るから」
「好きになれなかったら?付き合うのは一年って約束でしょ?その後別れて私はニートなんて嫌」
住むところがあっても、卒業後に就活するなんて私が苦労するだけ。
学校で就活すれば正社員で雇ってくれるところなんて沢山あるし、先生も協力してくれる。