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貴方に染まる
第8章 Ⅷ
「結婚して数年経てば、愛なんて無くなるものよ。私なら坊ちゃんみたいな将来お金に困らず贅沢できる相手なら二つ返事でOKね。でも華ちゃんもまだ若いから普通に恋愛して結婚したいのよね?」
「私は恋愛したことも無いですし、結婚なんてしなくていいって思ってるので」
「どうして?華ちゃんくらいの女の子なら結婚に夢見る子は多いのかと思うけど」
優しい表情してるのにズバズバ聞いてくるなぁ…。
お世辞とかを言われるよりはマシだけど。
「親に愛された記憶もないですし、煙たがられてたので…。家族というものがよく分からないし…」
「それならもう割り切って坊ちゃんと結婚して贅沢するのも一つの手よ!」
「え〜…」