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貴方に染まる
第8章 Ⅷ
「学校で就活しようとしてたのを止められてしまって…、結婚したいとまで言われてしまったんです」
「まぁ!!」
「私は好きでもない人と結婚だなんて考えられないし、生活のために就職はしたいんです」
「そうねぇ…、私は2人が付き合ってると思ったんだけど違かったのかしら?」
付き合ってはいる。一応。
でもそれは世間一般の“想い合っているから”ではない。
一年後には別れる予定だ。
その事を珠美さんに言うと、箸を置いて「うーん…」と考えていた。
「これは1つの提案だと思って聞いてね」
そう言って話し続けた。