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貴方に染まる
第11章 XI
華になんでそんなにすぐ謝るようになったのかとか、聞きたいことはあるけど今は辞めておこう。
「食欲どう?お粥だけでも食べれない?」
「うーん…、少しだけなら…」
少しでも食べれるなら胃になにか入れた方がいい。
朝も華はいつもヨーグルトしか食べないし、今日は昼も食べてない。
珠美さんにお粥を作るのを頼んで部屋に戻ると、華は俺が読んでいた漫画の表紙を見ていた。
「読む?」
「漫画は読んだことないからどんな感じなのかなって思って」
「え…、ないの?1回も?」
「うん」
正直意外だった。
華は最近の女子がやるようなメイクもしないし、テレビもあまり観ない。
元から綺麗な顔立ちをしているから化粧なんてしなくていいし、テレビを見なくても生きていけるけど、少し気になった。