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貴方に染まる
第3章 Ⅲ
「月曜日、ここから学校行けばいいだろ」
「嫌」
そんなの絶対に嫌。
あと2日は蘭と一緒にいないといけないってことになる。
嫌いな人とこんなずっと一緒にいるのはさすがにストレス。
制服は幸いもう一着あるし、どうにでもなる。
「お願い、帰らせて」
懇願するように蘭を見ると、顔を歪めて困った表情をする。
でも、
「無理」
その答えに絶望した。
さっきの表情とは変わって、真剣な瞳になった。
その瞳を見て、逃げられないと思ったのは本能なのかもしれない。