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貴方に染まる
第4章 Ⅳ
でも何も聞かない、という訳にも行かなくて、「身長は?」と聞いていた。
特に聞きたいことがなくて、唯一私が気になったことと言えば身長が高いところ。
「182」
「高っ…」
「遺伝」
「あ、そう…」
会話になっていただろうか…
同級生なのに、こんな会話してる人なんて今どき私たちだけなんじゃない?
何度も言うようだけど、それほど私は蘭に興味が無い。
案の定、会話も続かず、私はウトウトしていた。
授業中も寝てしまっていたのに、また睡魔が襲ってくるなんて。