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貴方に染まる
第4章 Ⅳ
華も、善がると思ってた。
近寄ってくる女は最初は嫌がっていても、それは本気で嫌がってなかったし、行為が進めば俺の下でだらしなく喘いでいた。
だから、勘違いしたんだ。
今思えば、華の嫌がり方は他の女とは違っていた。
全力で拒否られるし、腕を縛っておかないと何もできないくらい暴れられた。
大人しくなったかと思って顔を覗けば、綺麗な顔は涙で乱れていた。
繋がった部分を見れば、シーツが血で滲んでいた。
でも俺は自分の欲を優先させてしまったんだ。
そのせいで華の心が固く閉ざされてしまったとも知らずに…。