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貴方に染まる
第4章 Ⅳ
気がつけば綺麗な形をした唇に自分の唇を重ねていた。
「ん……」
その声を聞いて勢いよく華から体を離した。
さすがにこれ以上嫌われたらヤバいかもしれない。
嫌われてるからなのか、元々なのかは分からないけど、華は結構話し方がきつい方だと思う。
でもそれも嫌じゃなかった。
女にあんな口の利き方されたらいつもならイラついてるけど、華ならなんでも許せるんだと思う。
ソファで座りながら寝ている華を見ていると、ベッドに移していいものか考えた。
勝手に抱き上げて、そこで華の目が覚めたら嫌がるだろうし更に嫌われる。
でも首がカクカクしていて今にも横に倒れ込んできそうだ。