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貴方に染まる
第2章 Ⅱ
いつも通り学校に来て、授業を受けて帰ろうとすると後ろから「なぁ」と誰かを呼ぶ声が聞こえてきた。
周りを見渡してみても人が居ないから私に声をかけたんだろうか。
振り返ると、長身に整った中性的な綺麗な顔をした男子生徒がいた。
見覚えはない。
クラスメイトの顔すら覚えてないからこの人が何年かも分からない。
「私?」
「他に誰がいんの」
そうだけどさ、友達もいないし声をかけられることなんて学校では殆どないから聞いただけなんだけど。
「このあと暇?」
160cmある私でも彼が近づいてくると見上げてしまう。
それほど彼と身長差がある。