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第5章 Ⅴ

私には名前で呼べって言ってくるんだけど…。


でも見るからにこの子、蘭のことが好きそう。

あんまり余計なことは言わない方がいいのかな。



「そうなんだ、知らなかった」


「付き合ってる訳じゃないなら華ちゃんももしかしてセフレ？私なんて相手にもされなくて…」



この子に教えてあげたい。


蘭は最低なヤツだよって。

外見に惑わされてるだけだって。



もしかしてこの子…、蘭のセフレになりたいの…？



「私に言われても困るんだけど」


「で、でも…っ、華ちゃんは綾瀬くんと仲良いでしょ？良ければ一緒にお昼とか食べたりできないかなって」



私なんかより可愛らしいこの子の方が蘭にお似合いだとは思う。


蘭がどう思うかは分からないけど。