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貴方に染まる
第6章 Ⅵ
「ら、ん…っ…」
「舌絡めて」
「や、っ…」
好きでもないのに不覚にも蘭の彼女になってしまった私は、さっきからキスをされ続けている。
逃げても逃げても舌を蘭に絡め取られて息が苦しくなる。
「はぁ…、はぁ……、ひゃっ…!」
漸く口が離れたと思えば、体を抱き上げられてベッドに下ろされる。
「や、だっ…蘭っ…」
蘭のワイシャツを掴んでこれからするであろう事を拒否すれば、蘭の顔が少し険しくなる。
「優しくする…から」
しない、という選択肢は蘭の頭にはないらしい。